Masochism

マゾヒズム

  マゾヒズムという言葉は他者から肉体的精神的苦痛を受け、屈辱的な扱いをされることによって性的快感を味わうことを意味します。被虐的性欲とも言います。

1886年に著書「性の心理学」でマゾヒズムの概念を初めて提唱したのは、クラフト=エビング(オーストリアの精神科医)です。更に、「性的マゾヒズム」と区別して言われることがあります。性的マゾヒズムとは他者から苦痛や加虐、屈辱感を与えられて性的快感や性的興奮に繋がるという性的傾向です。

 心理的または道徳的マゾヒズムはマゾヒズムの一種で、脅迫、侮辱のような精神的苦しみに対して快感を覚えることを意味する言葉です。

マゾヒズムは通常、幼少期に現れ、サディズムと相関関係にあります。フロイトは、苦痛は快感を引き起こすので(いわゆる性的なマゾヒズム)、ある程度のマゾヒズムは、ほとんどの場合は無意識で、全ての人々が生まれながらに持っているものであると述べました。マゾヒズムの軽度の型は大人の間のしばしばエロチックなゲームの形で観察することができます。

マゾヒズムの語源を生み出したのはオーストリアの伝説的作家L・ザッヘル=マゾッホ です。性科学者のリヒャルト・フォン・クラフト=エビングの著作『性的精神病質』で「マゾヒズム」は登場しました。ちなみにマゾヒズムはエビングが名付けたものです。

マゾヒズムは、自分を分泌物で汚れる欲求から手術を受ける欲求まで様々な形で現われています。精神科医は、実際にマゾヒズムは痛い感覚を体験したいという願望ではなく、自分の肉体と精神を完全に制御したいという野心であることを主張しています。

或る場合には、マゾヒストは危険を感じる時、または生命を脅かす刺激がある時に、性的興奮を感じます。

L・アイデルバーグ有名な精神分析医は、マゾヒズムの発生に関して次のような理由を述べました。

1.  性的倒錯(1.5~5歳) 。

2.  劣等感コンプレックス